に投稿

【2026-27】アンコンの曲が決まらない人へ|3〜8人・編成別「失敗しない選曲」の考え方

夏の吹奏楽コンクールが終わると、次にやってくる大きなイベントのひとつが**アンサンブルコンテスト、通称「アンコン」です。

この時期になると、

「どの曲を選べばいいかわからない」
「難しい曲の方が金賞を取りやすい?」
「3人しかいないけれど勝負できる?」
「候補曲はあるけれど、自分たちに合っているかわからない」

と悩む方も多いのではないでしょうか。

実はアンコンの選曲で大切なのは、一番難しい曲を探すことではありません。

重要なのは、

「自分たちのメンバーで、本番までにどこまで完成度を高められるか」

です。

今回は、2026年度のアンサンブルコンテストに向けて、曲を決めるときに確認したいポイントを人数・編成別にまとめます。

まず確認!アンコンは何人で出られる?

全日本アンサンブルコンテストの実施規定では、1グループの編成は3名以上8名までとなっています。

また、演奏時間は5分以内です。

全国大会では木管楽器・金管楽器・打楽器・コントラバスによる編成で、独立した指揮者を置くことはできません。

ただし、都道府県大会や地区大会では細かな規定が異なる場合があります。

曲を購入した後に「この編成では出場できなかった」とならないよう、まずは自分たちが出場する大会の要項を確認しておきましょう。

アンコンの選曲で一番大切なのは「難易度」ではない

アンコンとなると、

「簡単な曲では評価されないのでは?」

と考えてしまいがちです。

しかし、全日本吹奏楽連盟が示しているアンサンブルコンテストの審査の観点には、

・それぞれの楽器が豊かに響いているか
・楽器の特徴を生かした音色になっているか
・メロディー、リズム、ハーモニーが作品に沿って表現されているか
・音程、バランス、ブレンドが整っているか

といった内容が挙げられています。

つまり、難しい音符をたくさん演奏できることだけが評価されるわけではありません。

むしろ、技術的にギリギリの曲を選んで、

「音程が合わない」
「テンポが安定しない」
「全員が自分の音符を吹くことで精いっぱい」

となってしまえば、アンサンブルとしての魅力を出すのが難しくなります。

難易度4の曲を70%完成させるより、難易度3の曲を95%まで仕上げる。

アンコンでは、そんな選曲の方が結果につながることも十分考えられます。

曲を決める前に確認したい6つのポイント

候補曲を見つけたら、次の6点を確認してみましょう。

1. 一番苦手なメンバーでも演奏できるか

選曲では、つい一番上手なメンバーを基準に考えてしまいます。

しかしアンサンブルでは、一人だけ極端に難しいパートを抱えていると、全体の完成度がなかなか上がりません。

見るべきなのは、

「この曲の一番難しい部分を、一番苦手なメンバーが本番までに演奏できるか」

です。

特に3〜4人のアンサンブルでは、一人の音が占める割合が非常に大きくなります。

「トップの人なら吹ける」ではなく、全員が音楽を作る余裕を持てる曲かを確認しましょう。

2. メンバーの「得意」を見せられるか

反対に、メンバーの長所を生かせる曲は有力候補です。

例えば、

音色がきれいなメンバーが多い
→ゆったりした旋律やハーモニーを聴かせる曲

細かい音符が得意
→スピード感や掛け合いのある曲

リズム感が良い
→拍子の変化やリズミカルな作品

音量と響きに自信がある
→厚いハーモニーを生かせる作品

など。

**「弱点の少ない曲」だけでなく、「自分たちの強みがよく見える曲」**を探してみましょう。

3. 全員に見せ場があるか

アンサンブルでは、全員が演奏者です。

一人だけがずっとメロディーで、残りのメンバーはほとんど伴奏という曲よりも、

「メロディーが受け渡される」
「それぞれに重要な役割がある」
「掛け合いがある」

という曲の方が、アンサンブルらしさを作りやすくなります。

候補曲を聴くときは、

「自分のパートが目立つか」ではなく、「全員が音楽に参加しているか」

を聞いてみるのがおすすめです。

4. 本番までの期間で完成できるか

良い曲を見つけても、本番まで1か月しかない場合と3か月ある場合では選択が変わります。

特に注意したいのが、

・特殊奏法
・極端な高音、低音
・高速の連符
・頻繁な変拍子
・大きなテンポ変化
・持ち替え

などです。

初見で「なんとか吹けそう」と思っても、その後に音程、音色、フレーズ、バランスを作る時間が必要です。

音符を吹けるようになるところがゴールではなく、そこからがアンサンブルのスタートと考えて選びましょう。

5. 5分の中で魅力を出せるか

全日本アンサンブルコンテストの演奏時間は5分以内です。

そのためアンコンでは、短い時間の中で音楽の変化を見せられる作品が向いています。

例えば、

静かな開始
↓
テンポアップ
↓
美しい中間部
↓
華やかな終結

というように、5分程度でも複数の表情を見せられる曲はステージ映えします。

反対に、長い作品を演奏する場合には注意が必要です。

楽曲のカットや編曲には権利上の問題が生じることもあるため、出版社や大会の規定を必ず確認してください。

6. 「この曲を演奏したい」と全員が思えるか

意外に大切なのがこれです。

アンコンは通常の合奏よりも少人数なので、練習中はメンバー同士で細かく意見を出し合うことになります。

数か月練習する曲について、

「先生に言われたから」
「去年金賞だった学校がやっていたから」

だけで決めてしまうと、途中でモチベーションが下がってしまうこともあります。

最後に候補を2〜3曲まで絞ったら、全員で音源を聴いて、

「どんな演奏をしたいか話せる曲」

を選んでみてください。

3人で出る場合の選曲

3重奏の最大の特徴は、一人ひとりの音が非常によく聞こえることです。

そのため、

音色
音程
リズム
フレーズ

のわずかな違いも目立ちます。

一方で、3人だから不利というわけではありません。

人数が少ない分、息やタイミングを合わせやすく、一人ひとりの表現を直接音楽に反映できます。

例えばフルート3重奏なら、2026年10月に紹介されている作品にも、比較的取り組みやすい『星空キャンドル』や、表現の幅を見せられる『碧い月の神話』などがあります。

木管混合3重奏なら、フルート・クラリネット・アルトサックスという編成の『サテライト ~遠く離れた友へ』のような選択肢もあります。

3人の場合は特に、**「音数の多さ」より「3人の音色が合うか」**を重視するとよいでしょう。

4人で出る場合の選曲

4重奏は、アンコンでも非常に選択肢の多い編成です。

特に、

フルート4重奏
クラリネット4重奏
サックス4重奏
金管4重奏

などは作品も豊富です。

4人になると、メロディー・ハーモニー・ベース・リズムと役割を分けやすくなり、音楽の幅も広がります。

例えばサックス4重奏では、『アリオンの琴歌』のように、サックスの音色とハーモニーを生かせる作品があります。

4重奏を選ぶ際は、4人全員の技術差が大きすぎないかにも注目しましょう。

一人だけ突出して上手でも、アンサンブル全体として聞いたときには必ずしも強みになりません。

5〜6人で出る場合

5〜6人になると、かなり豊かなハーモニーを作れるようになります。

特に金管では5重奏が定番編成のひとつです。

人数が増えることで、

「低音が安定する」
「内声を充実させられる」
「メロディーと伴奏を明確に分けられる」

というメリットがあります。

一方、人数が増えるほど、

発音
音程
アーティキュレーション

を全員で統一する難しさも増します。

技術的な曲だけでなく、一見シンプルでも全員の音をそろえることで魅力が出る作品も候補に入れてみましょう。

7〜8人で出る場合

7〜8重奏になると、かなり吹奏楽に近いスケール感を出せます。

木管8重奏、金管8重奏、サックス8重奏などでは、厚い響きや大きなダイナミクスを生かした作品も選択できます。

例えばサックス8重奏には『蜃気楼』、金管8重奏にはガブリエリの『第7旋法による8声のカンツォン 第2番』などがあります。

ただし、人数が多ければ簡単になるわけではありません。

8人の発音が0.1秒ずつ違うだけでも、サウンドがぼやけて聞こえることがあります。

8重奏では、

「8人で大きな音を出す」より、「8人が一つの音に聞こえる」

ことを目標にすると、演奏の完成度がぐっと上がります。

「難しい曲=金賞を取りやすい」は本当?

アンコンの選曲で特にありがちな疑問です。

結論から言えば、

難しい曲だから高く評価されるとは限りません。

もちろん、高度な作品を高い完成度で演奏できれば大きな魅力になります。

しかし、

高音が当たらない
速い部分でテンポが乱れる
音程を合わせる余裕がない
強弱をつけられない

という状態では、せっかく難しい曲を選んでも作品の良さを伝えられません。

選曲するときには、

「この曲を演奏できるか?」

ではなく、

「この曲を音楽として仕上げられるか?」

と考えてみましょう。

候補曲は1曲だけで決めない

おすすめなのは、最初から1曲に決めず、3〜5曲ほど候補を出す方法です。

それぞれについて、

難易度
演奏時間
編成
得意なところ
難しいところ
本番までに仕上がりそうか

を比較します。

可能であれば実際に楽譜を確認し、数十小節でも合わせてみるとさらに判断しやすくなります。

音源を聴いたときには格好良く感じても、実際に演奏すると自分たちの編成には合わないこともあります。

逆に、最初は地味に感じた曲が、合わせてみると非常に良く響くケースもあります。

最後に――「自分たちに合う曲」が一番強い

アンコンの選曲では、

「有名な曲だから」
「難しい曲だから」
「昨年この曲で金賞を取った団体があるから」

という理由だけで選ばないことが大切です。

人数も、楽器も、得意なことも、メンバー同士の音色も、グループごとに違います。

だからこそ、

そのメンバーだから良い演奏になる曲を見つけること

が、アンコン選曲の一番面白いところでもあります。

候補曲を探すときには、

「この曲を自分たちが演奏したらどう聞こえるだろう?」

という視点で聴いてみてください。

難易度ではなく、自分たちの一番良い音を出せる曲。

そんな1曲を見つけられれば、アンコンの練習はきっともっと面白くなります。

※全日本アンサンブルコンテストでは3〜8名、演奏時間5分以内などの規定がありますが、地区・都道府県・支部大会では細部が異なる場合があります。必ず出場する大会の最新要項をご確認ください。

に投稿

アイドル (YOASOBI) 【アンサンブル】(5人からの吹奏楽)

発売状況発売中
販売サイトhttps://mucome.net/work?id=116603
動画URL金管五重奏 : https://youtu.be/mAoSuP0Wz0w
木管五重奏 : https://youtu.be/lIE2XJJZ8p4
サックス五重奏 : https://youtu.be/16kGfEoQc6s
なんでも五重奏 : https://youtu.be/a_wYqwepJl4

※フレキシブル五重奏の楽譜なので、金管五重奏、木管五重奏、サックス五重奏などのほか、バランスの悪い編成や大人数でも演奏できます。
価格(税抜き)1,364円
難易度3.5
演奏時間3分30秒
調G mol(Bb dur), A mol(C dur), Ab mol(H dur), Bb mol(Db dur)
編成1stから5thまでそれぞれ最低一人いれば演奏できます。

<1st>
Piccolo
Flute
Oboe
E♭ Clarinet
B♭ Clarinet
Soprano Saxophone
Alto Saxophone
B♭ Trumpet

<2nd>
Flute
Oboe
B♭ Clarinet
Alto Saxophone
Trumpet

<3rd>
B♭ Clarinet
Alto Saxophone
Tenor Saxophone
F Horn

<4th>
Alto Clarinet
Tenor Saxophone
F Horn
Trombone
Euphonium

<5th>
Bassoon
Bass Clarinet
Baritone Saxophone
Trombone
Euphonium
Tuba
Contra Bass
Electric Bass

<option>
Drums
Timpani
Percussion 1st (Xylophone, Suspended Cymbal)
Percussion 2nd (Vibraphone)
Percussion 3rd (Tambourine, Triangle)
備考「アイドル」のフレキシブル五重奏版です。
金管五重奏、木管五重奏、サックス五重奏などのほか、バランスの悪い編成や大人数でも演奏できます。